つれづれなるままに女性向け恋愛小説を執筆中。NL純愛物ばかり。年齢制限アリ。二次創作もアリ。 他にも日々お買いモノやハマリアニメやゲームを熱く語る乙女ゲーマーブログ。
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【ファタモルガーナの館 現代編 後日談】 ヤコポ×モルガーナ 【甘い誘惑】
ネタがあがったのでじゃんじゃんあげるぞー!よろしくー!!



3人で一緒にイタリア旅行できたのは、様々なトラブルに見舞われつつも、なんだかんだで楽しかった。フランスに帰国後、マリーアが「せっかくだからさぁ―――!ヤコポん家でお疲れ様会しようよ!!あたし行ったことないしさ!!」といったのがことの発端だった。

結局、いつも私が寝ているベッドには、女性二人が寝ることになり、私はリビングのソファに座ってウィスキーをロックで飲んでいた。今回の旅行は、私たちの故郷をめぐる旅だったのだが、各々それなりに満足できる結果だったと思う。ただ一つ思うのは・・・いままでかなり遠かったモルガーナの距離が少しでも近づけたんじゃないのかと思う分、また明日からそれぞれの生活に戻るのは、寂しいと、思うことだった。

「・・・・・・」
感慨深げに酒をあおっていると、後ろで人の気配がした。もう深夜をまわっているので照明も暗くしてある。一体誰かと振り返ろうとすると――――
「ふふっ♪・・・だ―――れだ♪」
と、いきなり小さな柔らかい両手で目隠しされた。
「!!!???」
いきなりの事態に頭がついていかない。声の主は間違えようもなく――――
「モ、・・・モルガーナ?」
「は――――い♪ぴんぽんぴんぽ―――――ん!正解でーす!!」
と満面の笑みで私に微笑みかける彼女の姿だった。彼女の姿はというと、もう照明を落として暗がりの中でもわかるくらい白い足をさらし、シャツ一枚で、紅茶色の長い髪をおろした姿だった。・・・が。なんていうか・・・・あきらかにテンションがおかしい。まず私に面と向かうと悪態をつくのに、今は天使のような笑顔で朗らかに笑っている。
「?・・・????」
気になって視線をさまよわせると、部屋のすみのビニール袋のなかに、先ほどマリーアと買った酒類とつまみが入っていた袋が開いていた。中にはカクテル系の酒も入っていたはずだった。まさか・・・
「モルガーナ!まさか袋に入っていた酒を飲んだのか!?」
モルガーナはきょとんと小首をかしげて不思議そうにしたが、すぐに肯定した。
「はい、のどが渇いたので飲んじゃいました。・・・・いけませんでしたか?」
「いや、いけないっていうか・・・・かなりまずいんだが(未成年だし)」
「ふふっ♪」
「・・・・!!??」
モルガーナはとことこと私の隣にくると、すとんとソファに腰を下ろした。とたん傍らに彼女特有の甘い匂いがして、全身が緊張する。

「ふふっ♪ヤ―――コポ。旅行、楽しかったですね・・・」
そういうとモルガーナは私の肩にもたれかかってきた。僕はなんとか平常心を装いながら、ぎこちなく相槌をうった。

「あ・・・ああ。いろいろトラブルもあったが、いい旅だったと思う」
「そうですね。・・・・またどこかへ行きたいです」
「ああ。僕が連れて行ってあげる。君の望む場所なら、どこへでも」
「・・・・ほんとう?約束ですよ」
「ああ・・・必ず。約束する」
「ふふっ♪ありがとう・・・」
モルガーナは嬉しそうにはにかんで微笑んだ。その可愛らしい破壊力のすごさときたら。
(ええい!くそ!!落ち着け心臓!!)
・・・心臓がパンクするかと思った。

「ね・・・ヤコポ。私、たまに、今でも怖い夢、見るんです・・・・あの時の」
「!・・・うなされるのか?」
「ええ。夜飛び起きることも、たまに、あります。けど・・・」
「・・・けど?」
「ふふっ♪やっぱり内緒。恥ずかしいから・・・・」
「・・・なんだよ。気になるんだけど・・・・」
「・・・どうしても、聞きたいですか?」
「ああ。そこまで言われたら気になるな」

「わかりました。じゃあ耳を貸してください」
といってモルガーナは内緒話をするように小声でささやくようにこう言った。
「・・・私ね。貴方に【抱きしめられてる時】、何も怖くなくなるの・・・・」

「ねぇ・・・ヤコポ。ぎゅって抱っこしてくれます?」
(え・・・ええええ―――――――ッ!?)
突然の彼女からの誘いに、頭がついていかない。
「やっぱり、私なんかじゃ、いやですか・・・?」
そういってモルガーナは、悲しそうに目を伏せた。

(いやいやいや、むしろ超絶うれしいし!!!大変ウェルカムだし!!!)
「あ・・ああ。君が望むなら」
「ふふっ・・・・うれしい♪」
ぎこちなくモルガーナの方にうでを回すと、彼女はうれしそうに勢いよく僕に抱き着いてきた。
「えへへ・・・ヤ――――コポ♪」
そういって彼女はすりすりとすり寄ってきた。
(ああ・・・もう死んでもいい・・・)
心の中で感動で号泣しながら、彼女の柔らかい体を愛し気に抱きしめた。
すると、潤んだ彼女の黄金色の瞳とかちあう。

「モ・・・モルガーナ・・・・」
震える唇で彼女の形のいい唇に触れようとすると・・・・

「おっと!あぶな――――――い!!!」

ドゴス。

と鈍い音をたてて、私の後頭部に分厚い辞書がめり込んだ。殺意を覚えながら後ろにいる奴に激高する。
「マリーアッ!!てんめぇ―――――ッ!!辞書の角で人の後頭部、殴るやつがあるか!?」
「だ―――って近くに手頃な鈍器がなかったんだもん。おかげで目ぇ覚めたっしょ?」

「さ、モルガーナ!ヘタレ狼に襲われる前にさっさと寝よ!いっとくけど、こっちの部屋にきたらアンタのこと、ギッタギタに再起不能にするからね!」
「あ――――!もういいからさっさと寝ろ!!そして二度と目覚めるな!」
「べ―――――だ!!」

ぶつぶつ言いながらソファで寝ようとするも、さっき感じた彼女の熱が――――忘れられそうになかった。
(モルガーナには今後一切、一滴たりとも酒は飲ませるべきではないな・・・)

そして次の日。
「モ、モルガーナ。・・・昨日の夜のこと、覚えてるか?」
と聞いたら
「・・・はあ?頭、がんがんして覚えてません。何かあったんですか?」
と、お手軽あっさり、彼女の記憶から消されていたのは言うまでもない。


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